お風呂屋さんの日常。

本当の故郷は自分に似ている人に一番多く出会う場所だ。

埼玉・西川口のザリガニ料理屋さん「ボボクレイフィッシュ」

 最近、西川口駅の西口サイドにできた「ボボクレイフィッシュ」。なんかおしゃれな感じの店構えなので、気になっている人も多いのではないでしょうか。こちらのお店、看板メニューは「ザリガニ料理」です。

 日本だとザリガニは、ペットとしてとか近所の小川や池にいる生き物といった印象しかないかもしれないですが、世界のさまざまな地域で食材として重宝されてもいるのです。

 言ってみれば、淡水のエビみたいなものなので、そう考えるとあまり違和感はないですよね。基本的に食べられているザリガニは食用として養殖されているものなので、衛生面とかはあまり心配しなくて良いと思われます。

「ザリガニ料理」がよく食べられている地域は、中国、北欧、東欧あたり。西川口の「ボボクレイフィッシュ」は中国系のザリガニ料理屋さんになります。

これが中国系の「ザリガニ料理」だ!

 中国系のザリガニ料理の特徴はそのスパイシーさ。麻辣やニンニク、十三香など、かなりガツンとした味付けになっています。

 北欧や東欧のものになってくると、いろいろなハーブを一緒に煮込んだりはするのですが、特にスパイシーな感じでもないのです。

 北欧や東欧のものだと大人も子どもも楽しめるカジュアルなパーティなどにはぴったりな料理ですが、中国系のザリガニ料理はどちらかというとビールや酎ハイなどのお酒と一緒だとぴったり。

 いわば居酒屋料理のような印象を受けます。

食べ方は慣れないと少し大変かも

 この「ザリガニ料理」は、使い捨てのビニール手袋を付けて殻を剥きながら食べていきます。

 注意点としては、その作業に集中してしまいがちなところ。複数人で食べに行っても黙々とザリガニを殻を剥いて食べていくのに集中してしまうのです。そのため、慣れないと会話が続かなくなってしまうかもしれません。

 また、その味はビールなどのお酒のアテにぴったりではあるのですが、手袋を付けた状態で両手が塞がってしまうので、飲み物が飲みにくいというところもウィークポイント。

 お手拭きやティッシュをうまく活用しながら、ザリガニの殻を剥きつつ食べて、手を拭き、飲み物を飲みながら、会話を弾ませるにはそれなりの熟練度が必要になってくるでしょう。

 食べる箇所は、ツメ、頭、おしりの3箇所。それぞれ味わいが違ってきます。

ザリガニ料理以外のメニューもあるよ!

「ボボクレイフィッシュ」にはザリガニ料理以外のメニューもあります。カニ鍋とかも一押しっぽいです。鍋料理だとあまり食べにくさを気にする必要がなさそうですね。

 上の画像は牡蠣なのですが、ニンニクやパクチー、唐辛子などが乗っててとってもスパイシー。牡蠣のこのような食べ方は日本ではあまりしないので、こちらもおすすめです。すごく元気になれそうな料理です。

 このザリガニ料理屋さん「ボボクレイフィッシュ」は、京浜東北線西川口駅の西口から徒歩3分くらいのところにあります。

 お店の雰囲気はとても良いです。ちょっとこじんまりした居酒屋さんっていう趣きで、お店のスタッフさんたちもとても感じの良い人ばかりでした。日本語対応しているスタッフさんもいるので、中国語が話せなくてもなんとかなります。

 ザリガニ料理、一度は試してみて欲しいです。よい思い出になるかと。

 

 ちなみに食用のザリガニはAmazonでも売ってますね。東欧とかで食べられているのは、日本ではあまり見かけないずんぐりむっくりした種類なのですが、こちらのは日本のペットショップなどでもみかけるアメリカザリガニが多いみたい。

 次のパーティのひと皿に加えてみてはいかがでしょうか?

埼玉・西川口でおすすめのベトナム料理5選

 埼玉・西川口といえば、近年ではリトルチャイナのような状況になっていますが、実はベトナム系の人びとがたくさん集まっている街でもあります。そのため、日本でも人気の高いベトナム料理の本格的なものが食べられる街にもなっているのです。

 ここでは、その多彩なベトナム料理の中からおすすめを5つピックアップしてみましたよ。

1. ベトナムのサンドイッチ「バイミンミー」

 ベトナムの南部は、フランスの影響を強く受けている地域でもあります。それは食文化にも現れています。その中のひとつがフランスパン(バゲット)を食べるところ。このバケットを使ったのがベトナムのサンドイッチである「バインミー」で、現地でも日常的に食べられています。
 バゲットに挟み込む基本的な具材は、豚肉や野菜、香菜、ピクルスなど。「バインミー」はお店によって挟む食材が全然違ってくるのも特徴的。自分好みのものを探して歩くのも楽しみのひとつです。

 ベトナム文化の特徴のひとつだと思うのが、何かを輸入するにしても大体ひとひねりしてくるところ。本場のベトナムでは、このフランスパンの生地にもち米粉を練り込んで、モチモチした食感に仕上げてあったります。日本のベトナム料理屋さんではそこまで再現しているところはなかなかないのですが。。

2. ベトナムお好み焼き「バインセオ」

 次におすすめしたいのが「バインセオ」。この料理をよく「ベトナムお好み焼き」という風に説明することが多いのですが、実際はかなり違っています。

 クレープ状の生地に具材を挟むという意味では、広島のお好み焼きに近いかもしれないのですが、大きく違ってくるのはその食べ方。

 パリパリのクレープに肉や魚介類、野菜などが挟まっているのですが、それをちぎってライスペーパーに野菜などとともに包んで、タレをつけて食べるのです。

 イメージ的には「お好み焼きで手巻き寿司をするような感じ」と言えるでしょうか。食べたことのない人なら、ベトナム料理の新たな魅力を発見できるはず。

3. ベトナムの国民的料理「フォー」

 こちらはベトナムの国民的料理ですね。日本でも定番中の定番です。米粉で作られた平麺とさっぱりとしたスープが特徴のベトナム料理。定番メニューだけあり、どこのお店で食べてもハズレがない料理でもあります。
 さっぱりしているので、食欲があまりない時でもスルスルと食べられるのも魅力。麺も米粉でできているので、小麦でできた麺よりも消化に良いように思われます。

4. ベトナムのつけ麺「ブンチャー」

 4つ目のおすすめは「ブンチャー」。こちら、ベトナムのつけ麺といわれています。盛り付けられた麺や野菜をつけ汁につけて食べていくスタイルです。
 麺はフォーと同じように米粉で作られているのですが、フォーのように平麺ではなく細麺を使用しています。つけ汁に炭火焼きの豚肉が入っているのも特徴。炭火焼きならではの香ばしい香りが食欲を刺激してくれます。

 私が好きなベトナム料理のひとつです。こちら、ベトナム北部の名物料理ですがあんまり日本では見かけません。それが西川口では普通によくあるメニューなのです。

5. フォーと並ぶほど定番の汁麺「ブンボーフエ」

 最後にご紹介するのが「ブンボーフエ」。ベトナム中部のフエ地域が発祥地の麺料理です。米粉の麺を使っているのはフォーと一緒ですが、ブンチャと同じく細麺や太麺を使うのが特徴のひとつ。
 「ブン」とは麺の種類のことで、「ボー」は牛肉、「フエ」は地域名です。つまり直訳すると、「フエ地方の牛肉麺」となります。こちらもベトナム各地でも食べられる定番料理。

 レモングラスの香りが漂う爽やかな、現地ではフォーと並ぶくらい定番の汁麺です。

西川口で本格的なベトナム料理を

 西川口には、本格的なベトナム料理が楽しめるお店が多数ありますが、今回は私がおすすめできる、バイミンミー、バインセオ、フォー、ブンチャー、ブンボーフエの5種類の料理を紹介してみました。
 まだまだ魅力的な料理があるので、いろいろ探してみてくださいね。日本ではまだあまり広まっていないような美味しいベトナム料理に出会えることを祈っております!

 

埼玉・西川口の「二大麺料理」を勝手に選定してみた

 埼玉県の西川口駅周辺は現在、ちょっとした中華街になっています。また、中華系だけでなく、ベトナム系の飲食店も多いのも特徴。つまり、ガチ系の本場料理と容易に出会えるのです。そして、中華とベトナム、それぞれに代表的な麺料理があり、私はそれらを「西川口二大麺料理」と呼んでいます(勝手に)。

 ひとつは、ベトナムの代表的な料理である「フォー」。もうひとつは、スパイシーな中華料理の「蘭州ラーメン」です。

1. ベトナム国民食「フォー」

 日本でもベトナム料理といえばまず最初に名前が挙がるであろう「フォー」。実際、本場ベトナムでも北部から南部まで幅広く食べられています。さっぱりとしたスープに米で作られた平麺の組み合わせ。西川口ベトナム料理屋さんに行けば必ずといっていいほどある定番中の定番ですね。

 西川口で食べられる「フォー」の特徴は、肉の分量が妙に多いところのように思われます。もともとベトナムではとても安価に食べられるお手軽料理なのですが、こちらで食べると大体900円くらいとちょっとお高め。肉の分量はその料金が反映しているのかもしれません。日々、タンパク質の摂取量に気を配っている人にもおすすめです。

2. スパイシーな牛肉麺蘭州ラーメン

 北京の炸醤麺、山西の刀削麺、四川の担担麺と並ぶくらい定番の麺料理「蘭州ラーメン」。中国西北部に多いムスリム料理「清真料理」のひとつです。中国では牛肉がトッピングされた汁麺「牛肉麺」がいたるところで食べられるのですが、こちらはその蘭州エリアのバージョンといえばよいでしょうか。

 こちらもさっぱりとしたスープで、麺は小麦で作られています。スープにスパイスを加えたオイルが浮かべられているのも特徴。自分好みの麺の種類(太さとか)が選べるのも特徴ですね。
 なぜだか分かりませんが、西川口にはこの「蘭州ラーメン」が食べられるお店がたくさんあります。私が行ったことのあるところだけで5軒くらい。まさに「西川口二大麺」にふさわしい料理でしょう。

まずはおさえておきたい「西川口二大麺料理」

 ここでは中華とベトナムの街となりつつある埼玉・西川口で、最もメジャーともいえる2種類をピックアップしました。この2つだけでなく、この街ではまだまだたくさんの種類の麺料理が食べられるので、ぜひお気に入りを探してみてください。もちろん、日本のラーメンも美味しいお店がたくさんありますけどね。それもまた、次の機会に。。

 

「理想の大人から遠く離れて」、『シティガール未満』(絶対に終電を逃さない女)

「東京には東京の残酷さがあって、けれど東京には東京の優しさも確かにあった。」(p.3)

 はじめて「東京」を訪れたのは、たしか18歳と19歳のあいだの頃だった。正確には幼児の頃に家族で来ていたらしいのだが、その時の記憶は全く残っていないので、それはノーカウントでよいだろう。(もちろん、もしかしたら気づかないどこかにその痕跡のようなものが残っているのかもしれないが。)

 そのあと、関西地方を挟みながらも居ついたのは結局、「東京」の街だった。

 地方から「東京」に移り住んだ直接的な理由は進学のためだったが、なぜ進学先を「東京」にしたかというと、やはり地方の持つ閉塞感のようなものからの逃避ではあったように思う。

 ひとつの価値観が支配的で、序列がはっきり決まっていて、そこから外れてしまうとまともな居場所すらなくなってしまう、そんな閉塞感からの逃避。

 そんな地方に対して、「東京」は様々な価値観やそれに伴うコミュニティがあって逃げ場だらけだった。それらを自由に選択できる、巨大な遊び場みたいな場所だと思った。基本的に法律をおかしていなければ、自分の言動が他人から干渉されることもない。

 それを「冷たい」と感じる人もいるだろうが、私にとってはとても居心地が良い環境だったのだ。

「思い描いた大人」になれなかった全てのひとへ。(本書のキャッチコピー)

 地元が東京である人はともかく、地方出身者にとって「東京」は「孤独の共同体」でもある。「東京」を構成している主たる成分は、分かりやすいサクセスストーリーよりも、なりたい自分になれなかった人びとの物語なのではないか。本書はそのことを思い出させてくれる。

 

福岡・博多で鯛茶漬けの名店「割烹 よし田」さんに行ってきたよ。

「鯛茶漬け」。そのルーツはもともと長崎県だと言われていますが、天然マダイの漁場に恵まれた福岡でも親しまれてる料理です。その福岡・博多の名店のひとつがこちらの「割烹 よし田」さん。

 平日のランチタイムだったので「鯛茶天ぷらハーフセット」(1980円)をオーダー。店員さんたちもテキパキとしていながらも丁寧な接客で、さすがの名店といった感じでした。お店も清潔感があって居心地がよかったです。

 はじめは鯛の漬けをそのままご飯の上に乗せていただきます。身がプリプリしておりますね。天ぷらも美味しい!

 食べていたらご飯がなくなってくるので、一杯分のご飯を食べ終わったあたりで、おひつからもう一杯のご飯を装います。そして、残った鯛の漬けとそのタレをご飯の上にかけて、さらにその上から熱々のお茶をかけるのです。これで「鯛茶漬け」の完成形が出来上がり。

 もちろん、うましです!

 こちらのお店では「イカの活き造り」も名物とのことなので、次回チャレンジしてみたいと思います。今回はランチタイムやったけんね。

【豆知識】お茶漬けの由来について

 昔はご飯を保存する方法がほぼなかったため、時間が経てばご飯は冷えてかたくなっていました。けれども平安時代あたりから、捨てるのはもったいないということで、冷えたご飯にお湯をかけて食べるように。これがお茶漬けの原型である「湯漬け」の誕生です。

 さらさらと食べられるので、もともと時短を目的とした食事だったみたい。戦場に向かう武士なども食べていたそう。

 また江戸時代には、商人の奉公人たちが手早く食事をとるために、この「湯漬け」に漬物を入れて食べてはじめたとのこと。この「湯漬け」が「茶漬け」へと向かったのは、お茶が庶民の嗜好品となった江戸時代中期以降のようです。

 その頃、江戸の町では、お茶漬けメインの「茶漬屋」も登場。その頃のファーストフードのような存在だったみたいです。江戸後期になると、この「茶漬屋」が繁盛して、お茶漬けに色々な具材をのせるようになったのだとか。

 ここまでくると、地域によって特産物を「お茶漬け」にのせるようになるのは必然。きっと「鯛茶漬け」もそんな流れのなかで誕生した料理なのでしょうね。

 

 

「身近な街をまるで異国のように旅してみる」、『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(谷頭和希 著)

 私たちの生活はチェーンストアに取り囲まれている。にも関わらず、私たちのチェーンストアへの一般的なイメージは以前とそれほど変わっていない。そのイメージの解像度を高めていき、ステレオタイプを解体し、新たなイメージへと再構築していくこと。それが本書の目的のひとつだ。

 その目的に達するために、「チェーンストアが世界を均質にしている」という一般的なイメージが本当に正しいのかという問いが立てられている。

 実際のところ、「チェーンストアは手軽で便利である反面、個別性を薄めて均質化を進めている」というイメージは、もはや時代遅れのものになりつつある。著者はその違和感と向き合いながら、自らの経験とフィールドワークを通じてイメージのアップデートを試みている。

 本書を読み進めていくにつれて、チェーンストアに関する自らのステレオタイプなイメージと向き合うことになるだろう。はじめに持っていたチェーンストアのイメージが、少しずつ変化していくのを体験できるのも本書の魅力のひとつだ。

 著者の「都市をおもしろがる」作法は、旅の楽しみ方にも似ている。身近な世界を旅すること。私たちが暮らしているこの場所を、まるで異国を旅するかのように面白がること。

 これは未だコロナ禍の続く私たちにとって、この日常を楽しむために必要な作法でもあるのかもしれない。

 

大阪の新地巡りしてきたからレポするよ。とくに「信太山新地」は一度は行ってみたほうがいい

先日、大阪の新地巡りをしてきました。現在、大阪にはいわゆるソープランド(お風呂屋さん)というものがなく、その代わりに「新地」という場所があります。もともとは大阪にもソープがあったみたいなのですが、1990年に開催された大阪万博のタイミングで一斉に摘発が入ってなくなってしまったようです。いわゆる浄化作戦というものですね。

 

今回、大阪の「新地」巡りをしておきたいと思ったのは、2025年に大阪で再び万博が開かれるから。2021年の11月には兵庫の尼崎にあった「かんなみ新地」が一斉摘発されていて、この流れだと、もしかしたら、、と思い、早めに行っておきたくなりました。行きたいと思った時に行っとかないと、なくなってしまったとき後悔してしまいますからね。


大阪には「五大新地」というのがあって、

 

a.飛田新地
b.松島新地
c.今里新地
d.滝井新地
e.信太山新地

 

この5つです。

 

a〜dは「料亭」、eだけが「旅館」という扱い。

今回はこのうちの、飛田新地、松島新地、信太山新地の3箇所を巡ってきました。ここでは、その特徴や感想をつづっていきます。

1、飛田新地

大阪で一番有名な新地といえばここでしょう。最寄りの駅は地下鉄の動物園前駅。西成(釜ヶ崎)という元々ドヤ街で有名な街の端っこあたりに位置してます。東京の吉原もそうですが、大きな風俗街の隣には近くには大体いわゆる日雇いの肉体労働者たちの街があるんですよね。動物園前駅を出てすぐのところにあるアーケード街をまっすぐ進んで抜けたあたりの左サイド一帯が「飛田新地」。夜に訪れると提灯や店の灯が並んで独特な雰囲気を醸し出しているので分かりやすいです。

 

ちなみに、駅から飛田新地へと向かう途中のアーケード街は中華系(?)のスナックがたくさん立ち並んでいます。料金も安めの設定なので、飛田新地帰りにでもふらっと寄ってみるといいかもしれません。おそらくぼったくりはないと思います(知らんけど


飛田新地の特徴は、店先での顔見せがあることと、5つの新地の中で最も女の子のビジュアルレベルが高いところ。事前に自分の目でみて判断できるので、ビジュアル面で好みとは違う女の子に当たることはほとんどありません。ただ、照明がかなり強くたかれているので、女の子によってはかなり盛って見られることも。なのでそこは気を付けた方が良いかもです。お店の前の通りを歩いていると、女の子たちが全力でアピールしてくるので、気になった子がいたら入ってみるといいと思います。

 

注意点としては、飛田新地のお店には基本的にシャワー設備がないということ。そのため、どちらかというとサービス内容にはあまり過剰な期待はしない方が良いかもしれません。そして、お値段も五大新地の中で一番お高め。


東京の、例えば吉原とかはその歴史自体は昔の遊郭につながっているのですが、文化的にはどこかで一度切断されて新しくなっているような感覚があります。もちろん、建物とかしっかりと眺めてみると遊郭時代の名残りのようなものも残ってはいるのですが。それが大阪の「新地」だと、遊郭時代からの文化的な連続性みたいなものを感じられるんですよね。それは私が旅行者として「新地」巡りをしたからかもしれませんし、実際、そこで働いてみたらどうかは分かりませんけれども。


2、松島新地

松島新地は、大阪の九条駅から徒歩で5分くらいのところにあります。規模としては飛田新地に次ぐくらいの大きさ。

 

この新地の特徴は、シャワー設備があることと、店先に並んでいる女の子が1店舗に複数人いるところ。飛田新地では、女の子が代わる代わる1人ずつ店先に座っていますが、ここでは複数人を同時に確認することができるのです。つまり、飛田新地では待機中の女の子は見れないけれども、松島新地ではそのタイミングで出勤している女の子を一通り確認することができるというわけ。

 

女の子のビジュアルのレベルも高く、飛田新地よりも普通っぽい感じの女の子がお好きな場合はこちらは良いかもしれません。また、飛田新地よりも濃厚サービスが期待できるところもポイント。注意点としては、シャワー時間もプレイ時間に含まれていることですね。飛田新地よりもお値段もお安めとなっています。


3、信太山新地

今回の新地巡りの目玉ともいえる「信太山新地」。こちらの読み方、「のぶたやま」ではなく「しのだやま」となります。場所は、JR信太山駅から徒歩10分くらい。大阪の中心地から関西空港に向かう途中にあります。駅を降りると本当にこんなところにあるのか不安になりますが、普通の住宅地から突然新地が姿を現します。なんだか異世界に迷い込んだ昔話の世界のようです。

 

それもそのはずと言いますか、この「信太山新地」は熊野参詣と深く関わりを持っている場所。参詣のあとに日常に帰る前の「精進落とし」の場所として発展した歴史があるのです。熊野古道世界遺産にも登録されているので、この「信太山新地」も事実上その一部であるといえるでしょう。

 

こちらの新地の特徴としては、顔見せがないところ。と言っても、女の子のビジュアルレベルは松島新地と同等くらいです。顔見せがない分、身バレのリスクが軽減するので、良い子が揃いやすいとも言われています。そして、料金が最安。一番短い15分で8500円。顔見せがない分、お店の人に自分の好みを具体的に事細かに伝えましょう。ここは手抜きしてはなりません。「こいつ好みにうるさいな」くらい思われるくらいでちょうど良いと思います。

 

信太山新地」では基本的には旅館に「スタンド」と呼ばれる場所から女の子が派遣されてくるというスタイル。有名店や力のあるお店は、このスタンドから優先的に人気の女の子が派遣されるのだとか。

 

信太山新地」の良いところは、シャワーがプレイ時間に入っていないところ。なので、部屋に入ってから出るまでの時間が長く感じますね。私はこれを「信太山マジック」と名付けたい。

 

他の地域の風俗だと60分でも短いコースなので、15分とか短かすぎて無理と思う人が多かもしれません。私も最初、そう思っていました。ですが例えるなら、K-1とブレイキングダウンの違いといいましょうか。関西人の合理的な気質が垣間見れるシステムです。ただ、お気に入りの女の子を作って長時間楽しみたい場合には、おそらく他の地域よりもお金がかかるでしょう。

 

また、「ぎんねこ」というお店が「信太山新地」では一番有名なのですが、このお店は少々特殊なようです。多くのお店は「スタンド」から女の子が派遣されてくるのですが、このお店には専属の女の子が在籍しています。そのため、お店で女の子のレベルを保証できるということらしいのです。とても人気の高いお店で、自分が行った時は平日の夜だったのですが、それでも約45分待ちという状態でした。そのあと、別のお店の女の子に聞いてみたらそれでも待ち時間は短い方なのだとか。

 

信太山新地」で注意が必要なのが、毎月20日がお休みだということ。この日に行っても全店舗閉まっているのでお気をつけてくださいませ。

 

あと全然関係ないですけれども、そういえば私が大学生のころ、同じゼミに「のぶたくん」という人がいたのですが、あの人元気にしてるのでしょうか。「自分はフリーメイソンの一員だ」と言ってましたけれども出世しましたかね。。

 

大阪に行ったら一度は新地巡りを

 

さて、大阪の「新地」巡り、楽しかったですね。まず、その風情のある雰囲気がとても素敵でした。飛田新地のある西成地区は、今や世界中からバックパッカーが安宿を求めて集まってくる場所でもあり、観光地としておすすめしたいくらいです。基本、外国人へのサービスはお断りの場所だと思いますが、ただみて歩くだけでも価値があると思います。

 

また、どこの新地も18時以降に人気の女の子が揃いやすいようなので、やはり夜に訪れるのがおすすめです。その独特の雰囲気もぜひ楽しんでみてください。とくに「飛田新地」と「信太山新地」はおさえておいた方が良いかと。美意識というか、いわゆるソープランドとは違った佇まいがあります。ただどこの新地も通りやお店は撮影禁止。ルールをしっかり守って遊びましょう。