東京・日本橋にある「アーティゾン美術館」でダムタイプの展示会《2022: remap》をしてたので行ってきた。第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館で発表された新作《2022》をこの美術館用に再配置している。
プロジェクトメンバーには、先日逝去された坂本龍一さんも名を連ねる。
6階部分がダムタイプの展示。
4、5階はまた別の展示企画だ。
美術展示をみると、そのあと無性にカフェや喫茶店に行きたくなる。Googleマップで近くのカフェを探してみたら、気になるお店があったので足を運んでみた。
「ぺしゃわーる」という喫茶店。
この名前を付けたのは小説家の井上靖さんなのだそう。お店を開いたオーナーの方が昔、銀座の文壇関係者の集まるクラブでママをしていて、井上さんはそこの馴染みのお客さんだったとか。
r.gnavi.co.jpちなみに、私はパキスタンのペシャワールに一度行ったことがある。
ペシャワールからアフガニスタンに向かう途中には、国の法律が届かない「トライバルエリア」と呼ばれている自治区があった。今考えると普通に危険なのだが、ペシャワールの宿で一緒になった日本人一人とフランス人一人と一緒にその自治区に出掛けたこともある。
エリア内はドラムマシンガンを担いだ警備がいたりと、対人どころか対戦車でもいけるような装備が印象的だった。
あの独特な空気感は今でも忘れられない。
また当時(もう20年近く前のことだ)、ペシャワールには沢山のアフガニスタンからの難民が流れ込んでいた。
彼らは主に路上で露天商や料理屋をしていた。インドやパキスタンのようないわゆるカレー料理の類も出していたのだが、そのナンは完全な円形をしていて表面には何か模様のようなものが刻まれていたような記憶がある。
彼らの作る子羊の脳みそを具材にしたカレーは本当に美味しかった。それが私にとって、ペシャワールでの思い出の味となっている。