埼玉を離れることになったので、気になっていた近所のうなぎ屋さんに行ってきました。創業約400年と言われてる老舗「うなぎ今井」さん。五街道のひとつ「中山道」を行く旅人のためのお茶屋さんとしてスタートしたのが起源なのだとか。
2021年に新装開店したそうで、現在は和モダンですっきりとした建物で営業しておられます。
江戸時代に整備された「中山道」には、69カ所の宿場があったそうで、その中のひとつが「蕨宿(わらびしゅく)」でした。かつては数ある「中山道」の宿場の中でも五指に数えられるほどの賑わいだったそうです。
名物の「いかだ」を注文しました。「いかだ」には若いうなぎが使われているとのこと。名前の由来はそのビジュアルからでしょうね。1日5食限定メニューですが、幸いにもさいごのひとつが残っていました。
「肝吸い」も美味しい。「お新子」もあっさりしながらも深みのある味わい。「ウナギ丼」と「肝吸い」、そして「お新子」。あっ、あとお茶も重要ですね。
長きに渡って培われてきた貴重な食文化。食べているとまるで総合芸術を楽しんでいるような気持ちになってきます。食は命と直結するものですが、それにプラスして目と舌で楽しむ作品でもあるように思えますね。